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z900rsの足つき不安を解消!改善策ガイド

こんにちは。The Motorcycle Insight 運営者の「ゆうき」です。

カワサキのZ900RS、本当にカッコいいですよね。あのクラシカルなスタイルと現代的な走りの融合、多くのライダーが憧れるのも無理はありません。ただ、大型バイクデビューや乗り換えで購入を考えたときに、多くの人の頭をよぎるのが「z900rsの足つきって実際どうなの?」という不安だと思います。

特に身長160cm前後の方や、私と同じように「足が長くない…」と自覚している方、そして女性ライダーにとって、大型バイクの足つき問題はもう本当に切実です。信号待ちのたびにヒヤヒヤしたり、ちょっとした坂道で立ちゴケのリスクを感じたりするのは嫌ですもんね。

ネットで調べると「z900rsの足つきは悪い」という声もチラホラ聞きますし、カタログスペックの「シート高800mm」という数値だけ見ると、ちょっと尻込みしてしまうかも知れません。さらに、バリエーションモデルである「Z900RS CAFE」の足つきとの違いも、どっちを選ぶか迷う上で大きなポイントになりますよね。

この記事では、Z900RSの足つきに関するリアルな情報、インプレッションを徹底的に掘り下げつつ、具体的な改善策について私の知る限りを全てお伝えしていきます。ローダウンやシート加工、ブーツの選択など、身長や予算に合わせた対策を知れば、不安なく安心してZ900RSを選ぶことができるはずですよ!

この記事のポイント

  • Z900RSのリアルなシート高と身長別インプレッション
  • Z900RS CAFEとの足つきの違いを比較
  • ローダウンやシート加工など具体的な足つき改善策
  • カスタムによるデメリットと安全な対策

z900rsの足つき。身長別インプレ

「カワサキZ900RSに跨る日本人ライダーたちが、身長別に足つきの違いを比較する様子をリアルに表現した横長16:9構図のフォトリアル画像。自然光下で車両のシート高と姿勢の差を明確に示す。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

まずは、Z900RSの足つきが実際どうなのか、カタログスペックとリアルなインプレッションを見ていきましょう。身長によってどれくらい感覚が違うのか、具体的なレビューを集めてみました。特にCAFEモデルとの違いは要チェックですよ。

「シート高800mm」という数字だけでは分からない、Z900RSならではの足つきのクセみたいなものもあるんです。そこをしっかり解き明かしていきますね。

z900rsのシート高は800mm

カワサキZ900RSのシート高800mmを屋外でリアルに表現した横長16:9構図の写真。車体全体を側面から撮影し、自然光のもとでシート位置の高さが分かるように構成されたフォトリアル画像。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

Z900RSのカタログスペック上のシート高は800mmです。(出典:カワサキモータースジャパン Z900RS公式サイト

この800mmという数値、他の大型ネイキッドバイクと比較してどうなのか?気になりますよね。いくつかライバル車種と比較してみましょう。

車種シート高車両重量
カワサキ Z900RS800mm215kg
ヤマハ XSR900830mm195kg
ホンダ CB1100RS785mm252kg
トライアンフ Thruxton 1200810mm226kg

こうして見ると、XSR900よりは低いものの、CB1100RSよりは高い。まさに「標準的、もしくはやや高め」な数値かなと思います。数字だけ見ると「CB1100RSの785mmは魅力だけど、252kgは重すぎる…」「XSR900は軽いけど830mmは論外…」となり、Z900RSのバランス(800mm/215kg)が悪くないようにも見えます。

ただ、ここがミソなんですが、Z900RSの足つきを左右するのは、シート高だけじゃないんです。実際に跨ったライダーからよく聞かれるのが、「シートの形状」と「タンクの幅」、そして「ステップの位置」の影響です。

シート形状とタンク幅

Z900RSのシートは、先端(タンク側)が比較的スリムに絞り込まれてはいるんですが、それでもタンク自体にボリュームがあります。足をまっすぐ下ろそうとすると、内ももがタンクとシートの境目あたりで少し押し広げられる感覚があるんですね。

さらに、多くのインプレで指摘されているのが「ステップの位置」です。足を下ろしたちょうど良い位置にステップがあるため、ふくらはぎやスネの内側にステップが当たってしまい、足がまっすぐ下りない…という現象が起こりがちです。これが、数値以上に足つきを悪く感じさせる大きな要因の一つなんです。

800mmという数値自体は、多くのライダーにとって「ギリギリいけるかも?」と思わせるラインですが、この「タンク幅」と「ステップ干渉」という隠れた要因のせいで、実際に跨ると「あれ?思ったより足が届かない…」と感じる人が多いんです。車両重量も約215kgありますから、停車時に片足がツンツンだと、やはり不安は大きいです。この800mmという数値は、多くのライダーにとって「何らかの対策を考えたくなる」一つのボーダーラインと言えそうですね。

z900rs cafeとの足つきの違い

カワサキZ900RS(ブラウン)とZ900RS CAFE(グリーン)を屋外で並べ、デザインと足つきの違いを比較できるように撮影したリアルな写真。自然光で撮影された16:9構図の高解像度画像
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

Z900RSには、ビキニカウルとローハンドルが特徴的なカフェレーサースタイルの「Z900RS CAFE」というモデルもあります。このCAFE、デザインに惚れ込む人も多いんですが、実はスタンダードモデルと足つきが結構違うんですよ。ここは本当に要注意ポイントです。

Z900RS CAFEのシート高は820mm。なんと、スタンダードモデルより20mm(2cm)も高く設定されています。この2cmの差は、足つきに不安があるライダーにとっては天と地ほどの差になります。スタンダードの800mmでギリギリの人が820mmに跨ったら、もう片足バレリーナ状態か、それすら厳しい状況になるのは確実です。

なぜ高いのかというと、CAFE専用のシートがスタンダードモデルよりも厚みがあり、少し盛り上がったデザインになっているからなんですね。

前傾姿勢が追い打ちをかける

さらに、CAFEは低いハンドルポジション(ローポジションハンドル)を採用しているため、乗車姿勢がスタンダードのアップライトなものと違い、少し前傾姿勢になります。この前傾姿勢が、停車時に足を下ろす動作にも微妙に影響してくるんですよね。

アップライトな姿勢なら、信号待ちでスッと体を起こして足を下ろしやすいですが、前傾姿勢だと、一度体を「よっこいしょ」と起こす動作が入るため、足を出すタイミングがワンテンポ遅れがちになります。また、重心が前にあるぶん、足をまっすぐ下ろしにくいと感じる人もいます。

Z900RS vs CAFE 足つき比較

  • Z900RS(スタンダード)
    シート高: 800mm
    ポジション: 比較的フラット(アップライト)で足を下ろしやすい。
  • Z900RS CAFE(カフェ)
    シート高: 820mm (+20mm!)
    ポジション: やや前傾姿勢で、体を起こして足を下ろす動作が必要。

デザインが本当にカッコいいのでCAFEに乗りたい!という気持ちはすごく分かりますが、足つきを最優先するなら、まずはスタンダードモデル(800mm)から試乗してみるのが絶対にオススメです。CAFEを選ぶ場合は、後述するローダウンやシート加工がほぼ必須になる、と覚悟しておいた方が良いかもしれませんね。

身長別z900rsの足つきインプレ

カワサキZ900RSに跨る身長の異なる日本人ライダー3人が、足つきの違いを比較する様子をリアルに表現した16:9構図のフォトリアル画像。自然光のもとでライダーの足の届き具合がわかる構成。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

ここでは、ライダーの身長別にZ900RS(スタンダードモデル / シート高800mm)に跨った場合の一般的なインプレッションをまとめます。ここ、一番気になるところですよね。

ただし、これはもう本当に個人差が大きいです。同じ身長でも、股下の長さ、体重(サスペンションの沈み込み量)、履いているブーツのソールの厚さ、そして「バイクへの慣れ」によって、体感はまったく変わってきます。なので、あくまで「ひとつの目安」として捉えてくださいね。

身長目安足つきの感覚(Z900RS / 800mm)
175cm〜両足のかかとまでベッタリ接地。安心感は抜群。車重も気にならないレベル。
170cm前後両足のかかとが少し浮く程度。もしくは片足ベッタリ。ほぼ不安なし。
165cm前後両足のつま先(母指球あたり)がしっかり接地。片足なら半分~ベッタリ近くまでつく。
160cm前後両足ツンツン(バレリーナ状態)。片足(お尻をずらす)なら母指球が接地する程度。
155cm前後両足はほぼ接地しない。片足(お尻をかなりずらす)でつま先がやっと触れるかどうか。
150cm前後お尻をずらしても片足のつま先が届かない可能性大。カスタム前提。

こうして見ると、やはり165cmあたりが、ノーマルで乗るか、何らかの対策(カスタム)をするかの大きな分かれ目になりそうですね。

170cm以上ある方でも、前述のタンク幅やステップ干渉の影響で、「思ったよりベタ足じゃないな」と感じることもあるようです。逆に165cmでも、股下が長い方や体重が重めの方は「意外とイケる」と感じるかもしれません。

次の項目で、特に不安を感じる方が多い160cmと155cmの場合を、もう少し詳しく見ていきましょう。

z900rsの足つき、160cmの場合

身長160cmの日本人ライダーがカワサキZ900RSに跨り、つま先立ちでバイクを支える様子をリアルに表現した16:9構図のフォトリアル画像。足つき具合が明確にわかる自然光下の屋外撮影。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

身長160cmの方がZ900RS(800mm)に跨ると、多くの場合「両足ツンツン状態」になります。いわゆるバレリーナ状態ですね。これだと、停車時に路面が少し傾いていたり、マンホールで滑りそうになったり、砂利が浮いていたりすると、足元が踏ん張れず、かなり怖いです。

もちろん、バイクは片足で支えるのが基本です。お尻を少しずらして片足で支えるようにすれば、母指球(足の親指の付け根)あたりまでは接地することが多いです。バイクに慣れている方なら「これなら何とか支えられる」と感じるラインかもしれません。

ですが、Z900RSは車重も215kgあります。乾燥重量じゃなくて装備重量ですから、ガソリン満タンだとそれなりに重い。これを「つま先だけで支える」のは、立ちゴケのリスクが常につきまといます。特にUターン時や、駐車スペースでの切り返し、不意のエンストなどでバランスを崩した時に、踏ん張りが効かない可能性が高いです。

ステップの干渉問題

身長160cm前後のライダーが特に遭遇しやすいのが、先ほども触れた「ステップ干渉問題」です。シートの前方に座って足をまっすぐ下ろそうとすると、ちょうどふくらはぎやスネの位置にステップがあり、足が外側に押し出されてしまうんです。これにより、余計につま先立ちになってしまう…という悪循環。これを避けるために足をステップの前後にずらすと、今度は車体を支えるバランスが悪くなったりします。

私の周りの160cm前後のライダーは、何らかの足つき改善カスタム(ローダウンやあんこ抜き)をしているケースがほとんどです。「つま先立ちで乗るのが美学!」という方もいますが、安全・安心に楽しむためには、対策を検討するのが賢明だと思いますよ。

z900rsの足つき、155cmの場合

身長155cmの日本人ライダーがカワサキZ900RSに跨り、つま先が barely 接地する様子をリアルに表現した横長16:9構図のフォトリアル画像。自然光の屋外でバイクの大きさと足つきの難しさを伝える構成。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

身長155cmの方だと、ノーマルの状態では「かなり厳しい」というのが正直なところです。多くの場合、両足はまず接地しません。お尻をシートから半分落とすくらい思い切りずらして、ようやく片足のつま先がチョンと触れる程度になるかと思います。

バイクメディアの足つきインプレッションでも、155cmのテスターの方が「片足をついても自分で支えられる気がしない」「バイクを直立させるのも一苦労」といったコメントをしているのをよく見かけます。これは大げさではなく、215kgの車体を「点」で支えるのは、ほぼ不可能に近いと感じるでしょう。

また、150cm台前半(例えば153cmなど)になると、お尻をずらしても片足のつま先すら届かない…という可能性も出てきます。この場合、信号待ちでは縁石を探すか、バイクから降りるしかなくなってしまいます。

でも、諦めるのはまだ早いです!

「じゃあ155cmじゃZ900RSに乗れないの?」というと、そんなことはありません。150cm台の方でも、ローダウンやシート加工をしっかり組み合わせることで、安心して乗れる状態にすることは十分可能です。

むしろ、身長155cm前後の方は「ノーマルで乗るのは無理」と割り切って、購入と同時に足つき改善カスタム(ローダウン+あんこ抜きなど)をセットで行うことが必須になってくる、と考えておくと良いでしょう。対策さえすれば、憧れのZ900RSオーナーになる道はちゃんとありますよ!

z900rsの足つき、女性ライダーの評価

カワサキZ900RSに跨る日本人女性ライダーが自然光の中で穏やかに微笑む姿をリアルに描いた16:9構図の写真。足つきに不安を感じながらも自信を持ってバイクと向き合うシーンを表現したフォトリアル画像。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

Z900RSは、そのクラシカルでオシャレなデザインから、大型バイクに乗りたい女性ライダーにもすごく人気がありますよね。街中で見かけることも増えました。

ただ、やはり一番のハードルになるのが、これまでお話ししてきた「足つき」「車重」です。

女性ライダーの場合、同じ身長160cmの男性と比べても、一般的に筋力が少なかったり、骨盤の形状の違い(個人差はあります)で、車重のあるバイクを支えるのがよりシビアになりがちです。215kgの車体を傾けずに支え続けるのは、なかなかの体力を使います。

また、例の「ステップ干渉問題」も、足をまっすぐ下ろしたい女性ライダーにとっては悩みのタネになることが多いようです。「シートの前方に座るとステップが当たって、足がガニ股みたいになっちゃう」という声も聞きます。これは足つきを悪く感じる大きな一因ですよね。

女性ライダーが感じる主な不安

  • シート高800mm(CAFEなら820mm)という数値のプレッシャー。
  • 215kgの車重を、つま先立ちで支えることへの恐怖心。
  • ステップがふくらはぎに当たって足が下ろしにくい。
  • 立ちゴケして、一人で引き起こせるかという不安。

「見た目は最高にタイプなのに、停車時の不安が大きすぎて…」と購入をためらってしまう女性ライダーは本当に多いです。ですが、安心してください。次のセクションで解説するローダウンやあんこ抜き、そして厚底ブーツといった対策をしっかり行うことで、不安を解消してカッコよく乗りこなしている女性ライダーもたくさんいますよ!

z900rsの足つき改善とカスタム

ガレージでカワサキZ900RSをメンテナンスする日本人ライダーの姿をリアルに描いた16:9フォトリアル写真。ローダウンやシート調整のカスタム作業を行う様子を自然光と整った工具環境で表現。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

「やっぱりノーマルじゃ厳しそう…」と感じたあなた、安心してください。ここからが本題です!

Z900RSは超・超・人気車種です。だからこそ、足つきに悩むライダーの声に応える形で、足つきを改善するためのカスタムパーツや方法がめちゃくちゃ豊富に揃っているんです。これは人気車種ならではの最大のメリットですね。

ここでは、代表的な改善策を、それぞれのメリット・デメリットと合わせて詳しく紹介しますね。

z900rsのローダウン。効果は?

ガレージで日本人ライダーと整備士がカワサキZ900RSのリアサスペンションを確認し、ローダウンリンクを調整している様子をリアルに描いた16:9構図のフォトリアル写真。カスタム作業の様子が自然光の中で詳細にわかる構成。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

足つき改善の最も代表的で、最も効果が高い方法が「ローダウン」です。これは、リアサスペンションの付け根にある「リンクプレート」という部品を、社外品の「ローダウンリンクプレート」に交換することで、車高(シート高)そのものを物理的に下げるカスタムです。

Z900RS用には、EFFEX(エフェックス)やKijima(キジマ)、PMCなど、多くの有名メーカーからローダウンリンクが販売されています。多くの製品が、約20mm(2cm)ほどシート高を下げることができる設定になっています。

「たった2cm?」と思うかもしれませんが、足つきにおいてこの2cmの差は絶大です。本当に世界が変わりますよ。

ローダウンの効果

例えば、スタンダードモデルのシート高800mmが20mmダウンして780mmになります。これはホンダのCB1100RS(785mm)よりも低くなる計算です。CAFEモデルの820mmでも、20mmダウンすれば800mm(スタンダードと同じ)になります。

この効果は絶大で…

  • 身長160cmの方:「両足ツンツン」だったのが、「両足の母指球がしっかり接地」するようになります。片足なら、お尻をずらさなくても安定して支えられるようになります。
  • 身長155cmの方:「片足つま先がやっと」だったのが、「片足(お尻ずらし)で母指球まで接地」するようになります。

信号待ちでの安心感がまるで違いますし、停車時の「立ちゴケするかも…」という精神的なストレスが激減します。これは本当に大きいですよ。

ローダウン(20mmダウン)の効果
シート高800mm → 780mmに!
数値以上に足つきが劇的に改善され、安心感が爆上がりします。

ローダウンのデメリットと注意点

整備士がガレージ内でカワサキZ900RSを点検し、ローダウン後の車高やサスペンション角度を確認している様子をリアルに描いた16:9構図のフォトリアル写真。整備環境の中で安全性チェックを行うシーンを再現。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

ただし、ローダウンは「車高を下げる」というバイクの基本設計を変えるカスタムなので、メリットばかりではありません。これを理解しておかないと後悔することになるので、しっかり読んでくださいね。

ローダウンの主なデメリットと必須作業

  • ① サイドスタンドの交換が「ほぼ必須」
    これが一番重要です。車高が20mmも下がるので、ノーマルのサイドスタンド(800mmの車高に合わせて設計されている)のままだと、バイクがほとんど直立に近い状態で停まることになります。ちょっとした風や、誰かが軽く押しただけで、簡単に反対側(右側)に倒れてしまいます。非常に危険です。
    そのため、ローダウンリンクとセットで、必ず「ショートサイドスタンド」への交換が必要になります。ローダウンキットにショートスタンドが同梱されている製品(EFFEXのローダウンCOMPキットなど)を選ぶのが一番手っ取り早いですね。
  • ② 走行性能(コーナリング)への影響
    車高が下がるということは、バイクの最低地上高も下がるということです。つまり、コーナーでバイクを寝かせたときに、ステップやマフラーを地面に擦りやすくなります(バンク角が浅くなる)。峠道をガンガン攻めるような走り方をする方は、注意が必要です。
  • ③ 乗り心地の変化
    これは製品にもよりますが、リンクの構造(リンク比)が変わることで、リアサスペンションの動きが硬く感じたり、路面のギャップを拾いやすくなったりすることがあります。
  • ④ フロントフォークの「突き出し」調整
    リアだけを20mm下げると、車体全体が「リア下がり」の姿勢になります。これだと直進安定性は増すかもしれませんが、ハンドリングが重く(曲がりにくく)なったり、見た目のバランスが悪くなったりします。そのため、多くの場合、フロントフォークを数mm〜10mm程度「突き出し」て、前後のバランスを取る調整も同時に行います。

このように、ローダウンは「リンクを交換して終わり」ではなく、サイドスタンド交換やフロントの調整など、周辺のセッティングもセットで行うカスタムだと理解しておくことが重要です。

【重要】カスタムと調整について
ローダウンやサスペンションの調整は、バイクの操縦安定性に直結する重要な作業です。費用や安全に関わることですので、ご自身での作業に不安がある場合は、必ず信頼できるバイクショップや専門家にご相談ください。工賃はかかりますが、安全には代えられませんよ。

z900rsのシート加工(あんこ抜き)

ガレージでメカニックがカワサキZ900RSのシートを加工し、あんこ抜きを行う様子をリアルに描いた16:9構図のフォトリアル画像。シートの内部構造が見え、スポンジ調整の工程を丁寧に再現。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

もう一つの超定番カスタムが、シート内部のスポンジ(ウレタン)を削る「あんこ抜き」です。ローダウンと並行して行い、さらなる足つきを追求する方も多いですね。

あんこ抜きの最大のメリットは、ローダウンと違って走行性能(バンク角)に一切影響を与えずに足つきを良くできることです。車高自体は変わりませんからね。

あんこ抜きのポイントは、ただ単に「座面を低く削る」だけではありません。

「高さ」と「幅(角)」の両方から攻める

Z900RSの足つきを悪くしている要因の一つが「シートの幅(特に角)」だとお話ししましたよね。そこで、あんこ抜きをする際は、座面を10mm〜20mm程度低くすると同時に、シートの角を削って丸める(内ももが当たる部分を細くする)加工を施すのが非常に効果的です。

内ももへの圧迫が減ることで、足をまっすぐ下ろしやすくなり、「数値以上に足つきが劇的に改善した!」と感じるケースが本当に多いんです。これはローダウンでは得られない、あんこ抜きならではのメリットですね。

ただし、もちろんこれもデメリットがあります。

あんこ抜きのデメリット

  • ① お尻が痛くなりやすい(最重要)
    スポンジを削るわけですから、当然クッション性は失われます。特に座面を薄く削りすぎると、すぐに底付き感が出て、長距離ツーリングがかなり辛くなる可能性があります。
  • ② 一度削ると元に戻せない
    削りすぎて「失敗した!」と思っても、スポンジは元に戻せません。純正シートを買い直すか、再度スポンジを盛ってもらう高額な修理が必要になります。
  • ③ 純正ローシートという選択肢
    実はカワサキの純正オプションで「ローシート(約20mmダウン)」も販売されています。品質は純正クオリティで安心ですが、価格がそれなりにしますし、単に座面が低いだけで「角」が削られているわけではないので、あんこ抜きほどの劇的な改善は感じにくいかもしれません。

最近では、あんこ抜きをした上で、お尻が痛くなりにくい衝撃吸収ゲル素材(ゲルザブ)をシート内部に埋め込んでくれる専門業者さんもいます。費用はかかりますが、快適性と足つきを両立するなら検討の価値アリですよ。

サスペンション調整での改善

日本人メカニックがカワサキZ900RSのリアサスペンションを調整している様子をリアルに描いた16:9構図のフォトリアル画像。プリロード調整による足つき改善をテーマにした自然光の整備シーン。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

「カスタムでお金をかける前に、まず何か試せることはないの?」という方にオススメなのが、「サスペンションのセッティング」です。Z900RSは、リアサスペンションの「プリロード」を調整できます。

プリロードというのは、簡単に言うと「バネの初期の硬さ(縮み具合)」のこと。このプリロードを標準設定よりも柔らかい(最弱)方向に調整する(=バネを緩める)ことで、ライダーが乗車したときの沈み込み量(バイク業界では「サグ」と言います)が大きくなります。その結果、乗車時のシート高が実質的に少し下がり、足つきが改善する場合があります。

これはお金がかからず(専用の工具は必要ですが)すぐに試せる方法です。特に、体重が軽いライダーの場合、標準設定だとサスがあまり沈んでいない可能性があるので、プリロードを抜くことで効果を感じやすいかもしれません。

ただし、効果は限定的でリスクも

ただし、この方法で稼げるシート高は、良くて数mm〜1cm程度です。劇的な改善は見込めません。「あとちょっと」を稼ぐための微調整と考えるのが良いでしょう。

また、プリロードを抜きすぎると(柔らかくしすぎると)、以下のようなデメリットが発生します。

プリロード調整(抜きすぎ)のデメリット

  • 走行中、車体がフワフワと不安定になる。
  • コーナーで踏ん張りが効かない。
  • 大きなギャップを乗り越えたときに「底付き」(サスが限界まで縮む)する。

足つきのためだけに走行性能を犠牲にするのは本末転倒ですよね。あくまで「標準セッティングの範囲内」で少し試してみる程度、もしくは体重が軽い方が自分の体重に合わせてセッティングし直す、という目的で行うのが良いでしょう。

本格的に乗り心地と足つきを両立したい場合は、「HYPERPRO(ハイパープロ)」などのメーカーから出ている社外ローダウンサスペンション(スプリング)に交換する、という選択肢もあります。これは費用がかかります(工賃込みで10万円前後〜)が、乗り心地を犠牲にしない(むしろ向上させる)ことを謳った製品も多く、ローダウンと乗り心地を両立する理想的な方法の一つですね。

厚底ブーツという選択肢

カワサキZ900RSの横に立つ日本人ライダーの足元をクローズアップし、厚底ライディングブーツを履いた姿をリアルに描いた16:9構図のフォトリアル写真。マットブラックのブーツとバイクの金属パーツが自然光で美しく対比する。」
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

「バイク本体は絶対にイジりたくない!」「ノーマルの走行性能を1mmも犠牲にしたくない!」という方に、最も手軽で、最もリスクがなく、そして効果的なのが「厚底のライディングブーツ」を履くことです。

これはもう、物理的に下駄を履くのと同じですね。最近は、バイク用の厚底ブーツもデザインが本当に豊富です。一見すると普通のエンジニアブーツやカジュアルなライディングシューズにしか見えないのに、ソールがしっかり厚底になっているモデルがたくさんあります。

例えば、WILDWING(ワイルドウイング)の「ファルコン」などは、+2〜3cmの厚底効果がありつつ、操作性も良いと評判ですよね。ソールが2cm〜3cm厚くなるだけで、足つきの安心感はまるで違いますよ。

厚底ブーツのメリット

  • バイクの走行性能やバランスに一切影響を与えない。(最大のメリット!
  • 履くだけでOKなので、一番手軽で安価に試せる。
  • (当たり前ですが)他のバイクに乗り換えてもそのまま使える。

デメリットとしては、ブーツに慣れるまでシフトチェンジやリアブレーキの感覚が少し掴みにくい(ペダルの下に足が入れにくい、ブレーキの踏み応えが分かりにくいなど)場合があることくらいでしょうか。でも、これはすぐに慣れます。

Z900RSの足つき対策の「最初の一歩」として、まずはお気に入りの厚底ブーツを探してみる、というのは、すごく良い選択肢だと思います。もしかしたら、ブーツだけで不安が解消するかもしれませんよ!

z900rsの足つきは対策可能

日本人メカニックがガレージでカワサキZ900RSのシートを分解し、スポンジを削ってあんこ抜き作業を行う様子をリアルに再現した16:9構図のフォトリアル画像。
AI生成の写真風イメージ(The Motorcycle Insight 制作)

ここまで見てきたように、Z900RSの足つき(シート高800mm)は、特に160cm以下の小柄なライダーにとっては、ノーマルのままだと確かに不安が大きいです。これはもう、事実かなと思います。ステップの干渉という厄介な問題もありますしね。

ですが、Z900RSは日本で一番売れている大型バイクと言ってもいいくらい、とんでもなく人気があります。だからこそ、この記事で紹介したように、足つきを改善するための選択肢が、これでもかというほど用意されているんです。

これは、マイナーな車種ではあり得ない、人気車種ならではの最大の恩恵です。

z900rsの足つき対策まとめ(優先度順)

  1. 厚底ブーツを試す(手軽さNo.1)
    まずはお金のかからない(どうせブーツは買う)この方法から。+2〜3cm改善。
  2. ローダウン(効果No.1)
    約2cmダウン。効果は絶大。ただしショートスタンド必須&走行性への影響アリ。
  3. シート加工(あんこ抜き)
    約1〜2cmダウン+「幅」の改善。ローダウンと組み合わせると最強。ただしお尻が痛くなるリスクあり。
  4. サスペンション調整
    プリロード調整は微々たる効果。本気なら社外ローダウンサス(高価だが乗り心地も両立)。

これらの方法を一つ、あるいは組み合わせて対策することで、身長150cm台の方でも、安心してZ900RSを乗りこなすことは十分可能です。例えば、「20mmローダウン」+「20mmあんこ抜き」+「20mm厚底ブーツ」を組み合わせれば、理論上は合計60mm(6cm)も足つきが改善されます。シート高800mmが実質740mmになる計算です。これなら、ほとんどの人が不安なく乗れますよね。

「足つきが悪いから」という理由だけで、あのカッコいいZ900RSを諦めてしまうのは、本当にもったいないですよ!

まずはショップで試乗車に跨ってみて、ご自身の身長だと「あと何cm足りないか」を正確に把握するところから始めてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたにピッタリの解決策が見つかるはずです。

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ゆうき

高校時代は通学用にスクーターを使い、NS-1やNSRにも乗っていました。
しばらくバイクから離れていましたが、最近また「バイクに乗りたい」と思うことが増えてきました。

現在は原付免許のみですが、中型・大型免許を取得して、
趣味としてバイクを楽しみたいと考えています。

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