近年、電動バイク市場が拡大する中、カワサキ 電動バイク「Ninja e-1」「Z e-1」に注目が集まっています。
これらのモデルは、取り外し可能なバッテリーを搭載し、環境性能と実用性を兼ね備えた次世代バイクです。
しかし、購入を検討する際には、価格や電動バイク 補助金の適用、さらには航続距離や最高速度などのスペックを把握しておくことが重要です。
また、「Ninja e-1」に乗るために必要な免許や、ガソリンエンジンとモーターを併用するカワサキ ハイブリッドバイク 価格との比較も気になるポイントでしょう。
本記事では、これらの情報を詳しく解説し、Ninja e-1 免許の条件や、電動バイクを選ぶ際の注意点についても紹介します。カワサキの電動バイクを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
この記事のポイント
- カワサキ 電動バイク「Ninja e-1」「Z e-1」の特徴や性能
 - 価格、補助金などの購入に関する情報
 - 免許や最高速度、航続距離などの走行スペック
 - ハイブリッドバイクとの違いや購入時の注意点
 
カワサキ 電動バイクの特徴と魅力

- 取り外し可能なバッテリーの利便性
 - Ninja e-1 / Z e-1の航続距離は?
 - Ninja e-1 / Z e-1の最高速度は?走行性能をチェック
 - 必要な免許は?Ninja e-1は普通免許で乗れる?
 - カワサキ ハイブリッドバイクの価格と比較
 
取り外し可能なバッテリーの利便性

カワサキの電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」には、取り外し可能なデュアルバッテリーが採用されています。
この仕組みにより、自宅やオフィスなどで簡単に充電できるため、充電設備のない駐輪場を利用している方でも使いやすい設計となっています。
一般的な電動バイクでは、車体ごと充電設備に接続する必要がありますが、バッテリーが取り外せることで、狭いスペースに駐輪している場合でも充電の手間がかかりません。
また、専用充電器を利用すれば、屋内のコンセントを使って手軽に充電できます。
さらに、バッテリーは2つに分かれており、それぞれの重量が約11.5kgとなっています。
この設計によって、1つずつ運ぶことで持ち運びの負担を軽減できる点もメリットの一つです。
一方で、バッテリーを取り外して充電する場合、専用の充電器が別売りとなるため、追加コストが発生します。
また、充電時間は1個あたり約3.7時間かかるため、2つ同時に充電する場合は時間の管理が必要になります。
このように、取り外し可能なバッテリーは利便性が高い一方で、購入時の費用や充電の手間といった点も考慮する必要があります。
自宅や職場に充電環境があるかどうかを確認し、自分の使い方に合った運用方法を考えることが重要です。
Ninja e-1 / Z e-1の航続距離は?

カワサキの電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」の航続距離は、使用する走行モードによって異なります。
60km/hの定地走行テスト値では、「Ninja e-1」が約55km、「Z e-1」が約53kmとされています。
一般的に、電動バイクの航続距離は走行条件によって変動します。
例えば、信号の多い都市部では頻繁な加減速が発生し、バッテリー消費が早まる傾向にあります。
逆に、一定速度で走行し続ける郊外や直線道路では、バッテリーの持ちが良くなることがあります。
また、バイクには「ROADモード」と「ECOモード」の2種類の走行モードがあり、ECOモードを使用するとバッテリーの消費を抑えられます。
一方で、加速や最高速度を向上させる「e-Boost機能」を多用すると、航続距離が短くなるため、バッテリー残量を考慮した運転が求められます。
このように、カワサキの電動バイクの航続距離は、走行環境や運転スタイルによって変わります。
普段の移動距離と照らし合わせ、充電のタイミングを計画的に考えることが、快適な運用につながるでしょう。
Ninja e-1 / Z e-1の最高速度は?走行性能をチェック

カワサキの電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」の最高速度は、使用する走行モードによって異なります。
標準の「ROADモード」では、Ninja e-1は最高88km/h、Z e-1は85km/hまで走行可能です。
さらに、一時的に加速力を向上させる「e-Boost機能」を使用すると、それぞれの最高速度が約15秒間引き上げられます。
Ninja e-1では105km/h、Z e-1では102km/hまでスピードを出すことができます。
この機能は、高速な流れに一時的に追いつきたいときや、坂道などで加速が必要な場面で役立ちます。
ただし、電動バイクはガソリン車と異なり、バッテリーの残量や気温、走行環境によって実際の速度が変動する点に注意が必要です。
特に寒冷地ではバッテリー性能が低下し、最高速度に影響を及ぼす可能性があります。
また、e-Boost機能を多用すると、バッテリーの消耗が早まり、航続距離が短くなるため、使用するタイミングを考慮することが重要です。
こうした点を踏まえると、「Ninja e-1」と「Z e-1」は、一般道での走行に十分な性能を持ちながらも、バッテリー管理を意識することで快適なライディングが可能な電動バイクといえるでしょう。
必要な免許は?Ninja e-1は普通免許で乗れる?

Ninja e-1を運転するには、「AT小型限定普通二輪免許」以上の二輪免許が必要です。
これは道路運送車両法の区分において、本モデルが「第二種原動機付自転車(原付二種)」に分類されるためです。
普通自動車免許のみを持っている場合は運転できないため、新たに二輪免許を取得する必要があります。
ただし、原付一種(50cc以下)の免許と異なり、原付二種のバイクは法定速度が60km/hまで認められており、二段階右折の義務もありません。
そのため、都市部の移動においても、よりスムーズに走行できるメリットがあります。
また、「AT小型限定普通二輪免許」はAT(オートマチック)車専用の免許であるため、クラッチ操作が必要なマニュアル車には乗れません。
一方で、Ninja e-1はクラッチレスの電動バイクであるため、この免許で問題なく運転できます。
もし、すでに普通二輪免許(AT限定を含む)や大型二輪免許を持っている場合は、追加の手続きなく乗ることができます。
電動バイクは免許制度に関して少し複雑な部分もあるため、事前に自身の免許区分を確認し、適切な資格を取得してから購入を検討するとよいでしょう。
カワサキ ハイブリッドバイクの価格と比較

カワサキは電動バイクだけでなく、ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたハイブリッドバイクも展開しています。
現在、日本国内で販売されているハイブリッドモデルとして「Ninja 7 Hybrid」があり、その価格は税込121万円(メーカー希望小売価格)となっています。
一方、完全電動の「Ninja e-1」は税込106万7000円、「Z e-1」は税込101万2000円と、ハイブリッドモデルよりも価格が抑えられています。
価格差は約15万〜20万円程度となるため、どちらを選ぶかは用途や求める性能によって異なります。
ハイブリッドバイクと電動バイクの大きな違いは、動力源の違いにあります。ハイブリッドモデルはガソリンエンジンとモーターを併用し、燃費性能を向上させながら長距離走行にも対応できるのが特徴です。
特に、高速道路を利用した長距離ツーリングを考えている場合、ハイブリッドバイクの方が適しているでしょう。
一方、電動バイクの「Ninja e-1」「Z e-1」はバッテリー駆動のため、航続距離が限られるものの、排出ガスゼロの環境性能を持ち、静かでスムーズな走行が可能です。
また、補助金の対象となるため、購入後の実質負担額を抑えられる点もメリットといえます。
このように、カワサキのハイブリッドバイクと電動バイクは、それぞれ異なる特性を持っており、用途や走行距離、維持費などを考慮して選ぶことが重要です。
頻繁に長距離移動をする場合はハイブリッド、都市部での通勤・通学や環境性能を重視するなら電動バイクが適しているでしょう。
カワサキ 電動バイクの価格・補助金

- Ninja e-1 / Z e-1の価格はいくら?
 - 電動バイク補助金でどれくらい安くなる?
 - CEV補助金とは?申請方法を解説
 - 購入時に注意したいポイントとは?
 
Ninja e-1 / Z e-1の価格はいくら?

カワサキの電動バイク「Ninja e-1」と「Z e-1」は、どちらも原付二種(125cc相当)のカテゴリーに分類されます。
メーカー希望小売価格は以下の通りです。
- Ninja e-1:1,067,000円(税込)
 - Z e-1:1,012,000円(税込)
 
価格にはバッテリーパック2個が含まれていますが、充電器やアダプター類は別売りとなっている点に注意が必要です。
バッテリーの充電には、専用の充電器(約3.8万円)やオフボード充電用ポート(約1.9万円)が必要となるため、購入時には追加費用も考慮する必要があります。
また、電動バイクはランニングコストが抑えられる点が魅力です。ガソリンバイクと比べると、充電による電気代は低く、オイル交換も不要なため、長期的に見れば維持費を節約できるでしょう。
この価格設定を考えると、ガソリンエンジンの125ccクラスのバイクと比較すると高めに感じるかもしれません。
しかし、次世代のクリーンエネルギー車としての特性や、補助金制度の適用による実質負担額の軽減を考慮すれば、選択肢として十分に検討する価値があるモデルといえます。
電動バイク補助金でどれくらい安くなる?

電動バイクは国や地方自治体の補助金制度を活用することで、購入価格を大幅に抑えることができます。
特に「Ninja e-1」「Z e-1」はクリーンエネルギー自動車(CEV)補助金の対象車両となっており、条件を満たせば補助金を受け取ることが可能です。
具体的な補助金額は以下の通りです。
- CEV補助金(国の補助金):12万円
 - 東京都の補助金(電動バイク普及促進事業):46万円(東京都在住者の場合)
 
東京都に住民票がある場合、CEV補助金と合わせると最大58万円の補助を受けられます。
例えば、Ninja e-1(1,067,000円)を東京都で購入した場合、補助金適用後の実質負担額は約48万円となり、大幅に安くなります。
同様に、Z e-1(1,012,000円)も補助金を活用すれば約43万円で購入可能です。
ただし、補助金の申請には一定の条件があり、申請期限も設けられています。
特にCEV補助金は「初度登録日より1ヶ月以内」に申請が必要となるため、購入を検討している場合は、事前に申請方法や必要書類を確認しておくとスムーズです。
また、地方自治体によって補助金の金額や適用条件が異なるため、居住地の制度もチェックしておくとよいでしょう。
このように、電動バイクの購入費用は補助金によって大幅に軽減できるため、特に都市部での移動手段として導入を検討する価値があります。
CEV補助金とは?申請方法を解説

CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)は、電動バイクや電気自動車の普及を支援するために設けられた国の補助金制度です。
この制度を利用することで、「Ninja e-1」や「Z e-1」の購入費用を軽減することができます。
CEV補助金の概要
- 対象車両:「Ninja e-1」「Z e-1」などの電動バイク
 - 補助金額:12万円(2024年時点)
 - 申請期限:初度登録日から1ヶ月以内
 - 申請方法:オンラインまたは郵送
 
申請手続きの流れ
- バイクを購入・登録
購入後、バイクの登録(届出)を済ませます。 - 必要書類の準備
以下の書類を用意します。- 補助金交付申請書
 - 身分証明書(免許証や住民票など)
 - 車両の登録証明書(標識交付証明書の写し)
 - 購入時の領収書や契約書
 
 - 次世代自動車振興センターへ申請
オンラインまたは郵送で申請を行います。 - 審査・補助金の受け取り
審査が通ると、指定の口座に補助金が振り込まれます。 
注意点
- CEV補助金の申請は「購入後すぐ」に行う必要があります。申請期限(初度登録日から1ヶ月以内)を過ぎると受け取れなくなるため、注意が必要です。
 - 予算が上限に達すると受付が終了する可能性があるため、早めに申請することをおすすめします。
 - 各自治体でも独自の補助金を実施していることがあるため、居住地の補助金制度も確認しておくとよいでしょう。
 
この補助金を活用すれば、購入費用を大幅に抑えられるため、電動バイクを検討している方はぜひ利用を検討してみてください。
購入時に注意したいポイントとは?

カワサキの電動バイク「Ninja e-1」「Z e-1」を購入する際には、補助金の申請期限や充電環境、維持費などをしっかり確認しておくことが重要です。事前に準備を整えておくことで、スムーズに購入・利用ができるでしょう。
- CEV補助金の申請期限を守る 
購入後に申請できるCEV補助金は、初度登録日から1ヶ月以内に手続きを完了させる必要があります。
期限を過ぎると補助金を受け取れなくなるため、購入前に必要書類を確認し、納車後すぐに申請を行うことが大切です。 - 充電環境を事前にチェックする
「Ninja e-1」「Z e-1」は、取り外し可能なバッテリーを家庭用コンセントで充電できる仕様です。
しかし、自宅や職場に充電スペースがない場合、充電設備の確保が必要になります。
また、バッテリー1個の充電には約3.7時間かかるため、充電スケジュールを考えた運用が求められます。 - 走行距離とバッテリー容量を把握する
「Ninja e-1」の航続距離は最大55km(60km/h定地走行値)とされています。
長距離ツーリングには向いていないため、通勤や街乗りが主な用途になる人向けのバイクと言えます。
充電スポットが少ないエリアでは、走行距離を計算しながら運用する必要があります。 - 必要な免許を確認する
「Ninja e-1」「Z e-1」は原付二種(AT小型限定普通二輪免許以上)が必要です。
普通自動車免許では運転できないため、免許を持っていない方は取得の必要があります。 - 車両価格と維持費を考慮する
「Ninja e-1」は税込106万7000円、「Z e-1」は税込101万2000円と、一般的な原付二種のガソリンバイクよりも価格は高めです。
しかし、燃料費がかからず、オイル交換などのメンテナンスも不要なため、長期的なコストは抑えられます。
補助金を活用すれば価格負担を軽減できますが、購入後のランニングコストもしっかり計算しておくと安心です。 -  在庫状況と納車時期を確認する
発売直後や人気車種の場合、注文から納車まで時間がかかることがあります。
とくに補助金の期限が決まっている場合、納車が遅れると申請できない可能性もあるため、購入前に販売店へ納期の確認をしておきましょう。 
まとめ
「Ninja e-1」「Z e-1」を購入する際には、補助金の申請期限、充電環境、走行距離、免許条件、価格、納期などを事前に確認することが大切です。
特に、補助金を活用する場合はスケジュール管理を徹底し、期限内に申請できるよう準備を進めるとよいでしょう。
まとめ
- カワサキ 電動バイク「Ninja e-1」「Z e-1」は2024年発売の原付二種クラスのモデル
 - 取り外し可能なバッテリーにより自宅やオフィスで充電が可能
 - 航続距離は約55km(Ninja e-1)、約53km(Z e-1)で走行条件により変動
 - 最高速度は標準モードで88km/h(Ninja e-1)、85km/h(Z e-1)、e-Boost機能で一時的に100km/h超
 - 必要な免許は「AT小型限定普通二輪免許」以上で普通自動車免許では運転不可
 - 価格はNinja e-1が106万7000円、Z e-1が101万2000円(税込)
 - 電動バイク 補助金を活用すれば購入費用を大幅に抑えられる
 - CEV補助金の対象で、東京都では最大58万円の補助を受けられる
 - カワサキ ハイブリッドバイク 価格は121万円で、電動バイクより約15万〜20万円高い
 - ガソリンバイクと比べて静音性が高く、環境に優しい
 - 充電設備のない場所ではバッテリーの充電計画が必要
 - バッテリーの充電には専用充電器が必要で追加コストが発生
 - 一般的なガソリンバイクと比べると初期費用は高いが維持費は安い
 - 在庫や納車時期によっては補助金の申請期限に間に合わない可能性がある
 - 長距離移動には向かず、主に街乗りや通勤・通学向けのバイク