バイクに乗ろうとしたのに カワサキ バイクのエンジンが、かからない というトラブルに遭遇すると、焦ってしまうものです。
特に セルは回る のにエンジンがかからない場合や、逆に セル 回らない 状況では、どこに問題があるのか見極めることが大切です。
エンジン始動不良の 原因 は大きく分けて「燃料系統」「点火系統」「電装系」の3つが考えられます。
例えば インジェクション 車の場合、燃料ポンプの不良やインジェクターの詰まりが原因でエンジンが始動しないことがあります。
一方で キャブ車 セル回る エンジンかからない 状態なら、キャブレターの詰まりや燃料の劣化が影響している可能性が高いでしょう。
また、セルではなく キック で始動を試みてもエンジンがかからない場合、点火系統や圧縮不足を疑う必要があります。
特に 久しぶり に乗るバイクでは、バッテリー上がりや燃料劣化による不調が起こりやすいため、事前の点検が重要です。
この記事では、 カワサキ バイクのエンジンが、かからない状況に直面した際に役立つチェックポイントや、トラブルごとの具体的な対策を詳しく解説します。
原因を正しく特定し、適切な整備を行うことで、スムーズなエンジン始動を目指しましょう。
この記事のポイント
- カワサキ バイク エンジン かからない 主な原因（燃料系統・点火系統・電装系）
- セルは回るがエンジンがかからない時 の具体的なチェックポイントと対策
- セルが回らない場合の考えられるトラブル と解決方法
- インジェクション車とキャブ車の違い によるエンジン始動不良の原因と対処法
カワサキのバイクでエンジンがかからない原因は？
- セルは回るのにエンジンがかからない原因とは
- セルが回らない時に考えられるトラブル
- インジェクション車のエンジンがかからない原因とは
- セルを回すとキュルキュル音がする原因とは
- 久しぶりにエンジンがかからない原因と対処法とは
- カワサキのバイクでエンジンがかからない時の対処法
セルは回るのにエンジンがかからない原因とは
セルモーターが回っているにもかかわらずエンジンがかからない場合、主に燃料供給系統と点火系統のどちらか、あるいは両方に問題が生じている可能性が高いです。
バイクのエンジンが動く仕組みは単純で、燃料が適切にエンジンに供給され、それがプラグの点火によって爆発することでエンジンが動きます。
ここで燃料や点火に不具合があると、いくらセルが回ってもエンジンは始動しません。
例えば、燃料供給系統のトラブルで多いのが、「インジェクションの不調」や「キャブレターの詰まり」です。
インジェクション搭載のバイクの場合、インジェクターが詰まったり、燃料ポンプの故障や圧力不足が起きることがあります。
特にバイクを長期間放置したあとに起こりやすく、ガソリンが劣化してインジェクターを詰まらせるケースも少なくありません。
一方で、古いモデルなどのキャブ車では、キャブレター内で燃料が詰まり、十分な量のガソリンが燃焼室に届かないことがあります。
これは長期間使用していない場合やメンテナンス不足の際によく見られるトラブルです。
点火系統のトラブルであれば、スパークプラグの劣化や汚れ、イグニッションコイルの不具合が疑われます。プラグが汚れていると正常に火花が飛ばず、燃料が燃焼しないためエンジンがかかりません。
特に、エンジンを何度もかけ直した際に燃料が燃焼室に入りすぎると「かぶり」という現象が起き、プラグが濡れてさらに火花が飛びにくくなります。
また、まれに圧縮不足というケースもあります。
ピストンリングやバルブなどの部品が摩耗するとエンジン内で圧縮された空気が漏れ出し、適切な燃焼が起きずにエンジンがかからないことがあります。
ただ、このトラブルは走行距離が非常に多く、長年使用されたバイクでよく起こります。
いずれの場合もセルを回し続けるとバッテリーが消耗するため、無理に何度もセルを回すことは避け、専門業者に相談して整備や修理を受けるのが確実な対策です。
セルが回らない時に考えられるトラブル
セルがまったく回らない場合、電装系やスターターシステムそのものに問題がある可能性が非常に高いです。
この場合、バイクのエンジン内部ではなく、それよりも手前にある電気的なトラブルが主な原因として挙げられます。
多くの場合、最初に疑うべきなのはバッテリーです。
バイクをしばらく使っていない場合、バッテリーは自然放電を起こして徐々に電圧が下がり、セルモーターを回すための電力が不足します。
特に、冬場など気温が低い時期にはバッテリー性能が低下しやすいため注意が必要です。
また、バッテリーそのものが寿命を迎えている場合、いくら充電してもすぐに電圧が落ちてセルが回らなくなります。
一般的にバッテリーの寿命は2～3年ほどとされているため、この期間を超えた場合は交換を検討したほうが良いでしょう。
次に考えられるのはスターターリレーやスタータースイッチの故障です。
セルモーターを動かすためには、スターターリレーという部品が必要不可欠で、ここが故障するとセルモーターに電気が送られず、全く回らない状況になります。
スターターリレーが故障すると、スイッチを押してもカチッという音がするだけでセルが回らないという症状になります。
さらに、セルモーター自体が故障している可能性もあります。
これはまれなケースですが、長期間使い続けたバイクでは起こりうるトラブルで、内部のモーターが固着したり、ブラシが摩耗してしまうと回らなくなります。
この場合、部品の交換が必要になるため、自力で解決することは難しいでしょう。
なお、ヒューズが切れている場合もあり、これは比較的簡単に交換可能です。
セルが動かない際には、ヒューズボックス内のセルモーターに関連するヒューズが切れていないか確認してみるのも効果的です。
これらの理由から、セルが全く回らない場合は無理にバイクを始動させようとせず、早めに専門店や修理工場へ持ち込んで原因の特定と適切な修理を依頼することをおすすめします。
インジェクション車のエンジンがかからない原因とは
インジェクション車でエンジン不調や始動困難に陥った場合、燃料供給系統のトラブルをまず疑います。
特にカワサキのバイクは、長期間放置した場合や定期的なメンテナンスが不足していると、インジェクターの詰まりや燃料ポンプの故障が起きやすい傾向があります。
これは、燃料ポンプが適切な燃圧でガソリンを送れなくなったり、インジェクターが微細なゴミで詰まったりして、燃料をエンジンに噴射できなくなるからです。
特に、長期間使用していなかった場合、タンク内の燃料が変質したり、水分が混入したりすることがあります。
変質した燃料がインジェクターを詰まらせると、燃料の噴射パターンが乱れ、エンジン始動が難しくなることがあります。
この場合は、バイクが仮に始動してもアイドリングが不安定になりやすく、最悪の場合はエンジンが全くかからなくなります。
また、燃料系統だけではなく、燃料ポンプの電気系統トラブルにも注意が必要です。
燃料ポンプが動作しているかどうかは、キーをオンにしたときにわずかに聞こえる「ウィーン」という音で確認できます。この音が聞こえない場合、燃料ポンプが故障している可能性があります。
いずれの場合も、自分での解決は難しいことが多いため、専門ショップでの点検や、診断機を使った診断が推奨されます。
インジェクターが完全に詰まってしまった場合には、交換や専用のクリーニングが必要であり、燃料ポンプの場合も部品交換が必要になるケースが多いためです。
インジェクション車のバイクは、キャブ車に比べて日常のメンテナンスは簡単であるものの、いざ不具合が起きると専門的な対処が必要になりやすい点に注意してください。
セルを回すとキュルキュル音がする原因とは
バイクのセルを回した時に「キュルキュル」という音が聞こえる場合、セルモーター関連のトラブルを疑うべきです。
この異音は、主にセルモーターのギアがうまく噛み合わないことが原因で発生します。
具体的には、スタータークラッチ（セルモーターとエンジンのギアを接続する部品）の摩耗や損傷、あるいはバッテリーの電圧不足によってセルモーターが十分な回転力を発揮できず、エンジンを回せていない可能性があります。
まず疑うべきはバッテリーの電圧不足です。バッテリーが弱くなっていると、セルモーターの動きが遅くなり、
その際に「キュルキュル」と力なく回るような音を発生させます。特に寒い季節にはバッテリーの性能が著しく低下しやすく、この現象が起きやすい傾向があります。
そのため、異音がしたらまずバッテリーの充電や電圧チェックを行うことが重要です。
一方で、バッテリーに問題がなくても異音が続く場合には、セルモーター自体や、スタータークラッチと呼ばれる部品の故障を疑います。
スタータークラッチは、セルモーターが回転する際にエンジンを回転させるための部品ですが、経年劣化や潤滑不足によって、ギアがうまく噛み合わずにスリップを起こすことがあります。
特に長期間乗らずに放置したバイクや、走行距離の多い車両でよく起こります。
また、スターターギアに異物が混入したり、ギアの歯が摩耗していたりするケースもあり、この場合には修理や交換が必須になります
。このトラブルを放置してしまうと、セルモーター自体が完全に機能しなくなるだけでなく、他の部品にも悪影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、このキュルキュル音が発生した場合には、早めに専門店で診断してもらうことをおすすめします。
異音の段階で修理をすれば、部品交換などの修理費用も比較的安価に抑えることができ、大きなトラブルに発展することを防げるからです。
久しぶりにエンジンがかからない原因と対処法とは
バイクを長期間放置していた場合、エンジンがかからなくなることはよくあります。
カワサキのバイクにおいても同様で、原因は主に燃料系統やバッテリーのトラブルが考えられます。
まず多い原因として挙げられるのは燃料系統の問題です。
放置している間に燃料タンク内のガソリンが劣化し、タンク内に錆が発生したり、燃料に水分が混入したりしている可能性があります。
このような状態になると、キャブレターやインジェクションシステムに汚れや異物が詰まり、適切な燃料がエンジンに供給されず、始動困難や不調を引き起こします。
また、バッテリーが自然放電によって弱くなっていることも考えられます。
バイクは、乗っていない間でもバッテリーの電気を少しずつ消費しています。
そのため、数ヶ月以上放置するとバッテリーが完全に放電してしまい、セルが回らない、あるいはセルは回るけれどもエンジン始動まで至らない状況に陥ります。
これらの原因を踏まえると、久しぶりにバイクを動かす場合には、まずバッテリーの状態を確認することが重要です。
具体的には、バッテリーの電圧をチェックし、電圧が低い場合は充電、または交換する必要があります。
また、ガソリンが古くなっている場合は、タンク内の燃料をすべて抜き、新しいガソリンに交換することが望ましいです。
燃料添加剤を使って燃料系統を洗浄するのも効果的ですが、あまりにも長期放置した場合にはキャブレターやインジェクターの分解清掃が必要になることもあります。
さらに、エンジンの内部が乾燥して潤滑不足になっているケースもあります。
バイクを長く放置すると、エンジンオイルが重力により下へ落ち、シリンダー内が乾いた状態になることがあります。
この状態でエンジンを無理にかけるとシリンダーやピストンに傷がつく恐れがあるため、事前に軽くオイルを点検し、必要なら交換するなどの対応も検討してください。
いずれの場合も、放置期間が長ければ長いほど、個人でのメンテナンスが難しくなります。
そのため、久しぶりにエンジンを始動する前には、専門の整備工場やバイクショップで点検やメンテナンスを受けることをおすすめします。
カワサキのバイクでエンジンがかからない時の対処法
- キャブ車でセルは回るがエンジンかからない時の対処法
- セルが回らない場合に考えられるトラブル
- セルは回るけどインジェクションに異常がある時の対処
- キャブ詰まりが原因の場合のチェック方法
- 燃料供給不良が原因か見分ける方法と整備のポイント
- 点火系統の異常を疑う場合のチェックポイント
キャブ車でセルは回るがエンジンかからない時の対処法
キャブレター方式のカワサキのバイクで、セルモーターは回るのにエンジンがかからない場合は、燃料供給系統に原因がある可能性が高いです。
これはキャブレターが空気とガソリンを混ぜてエンジンに送り込む役割を持っているためです。
特にキャブ車は、長期間乗っていなかったり、冬場など気温が低い季節に起こりやすいトラブルといえます。
まず確認するべきポイントは燃料の状態です。古くなったガソリンは揮発性が低下し、燃料がエンジンに適切に送られない原因となります。
そのため、数ヶ月以上バイクを動かしていない場合はタンク内の燃料を交換することをおすすめします。
ただ、新しい燃料に入れ替えても改善されない場合は、キャブレターの内部でガソリンが固まり、詰まりを起こしている可能性があります。
この場合、キャブレターの分解洗浄が必要になるでしょう。
また、プラグの点検も欠かせません。長期間使用したプラグはカーボン汚れや劣化により正常な点火ができず、エンジンがかかりにくくなります。
プラグを取り外し、汚れや電極の摩耗が激しい場合は、新品への交換をおすすめします。
このほか、キャブレター周辺のホースの劣化による亀裂や燃料フィルターの詰まりが原因になることもあります。
燃料フィルターが詰まると、ガソリンが十分にキャブレターへ流れ込まず、エンジンが始動しにくくなるため注意しましょう。
自分で行える簡単な対処法として、キャブレターのドレンから燃料を抜き取り、新しいガソリンを流し込んでみることが挙げられます。
これで軽度の詰まりであれば改善される場合もあります。
ただ、キャブレターの分解や燃料系統の本格的な修理は知識や経験が求められるため、不安がある場合は無理をせずにバイクショップや専門の整備工場に依頼することをおすすめします。
セルが回らない場合に考えられるトラブル
セルが回らないトラブルの原因として最も多いのは、バッテリー上がりやバッテリーの劣化です。
バッテリーの電圧が低下すると、セルモーターを回す力が不足するため、エンジンが始動しません。このような状況は、バイクを長期間放置したり、バッテリーが古くなったりすると起こります。
対処方法としては、充電やバッテリー交換を行うことになりますが、もし頻繁にバッテリー上がりが起きる場合は、電装系統の漏電やレギュレーター故障の可能性もあるので、点検をおすすめします。
また、スターターリレーやセルスイッチが故障している場合も、セルは回りません。
スタータースイッチが押しても反応しない、または「カチッ」と音だけしてセルモーターが回らないような症状が出ます。
この場合は部品の交換や修理が必要となるため、専門店に相談することがベストでしょう。
さらに、意外に多いのがキルスイッチやサイドスタンドスイッチなどの安全装置が作動しているケースです。
キルスイッチが「OFF」のままになっている、サイドスタンドが正しく収納されていない、クラッチを握っていないなど、安全装置が作動したままだとセルは回りません。
この場合は、各スイッチやレバーを確認し、安全装置の条件を満たしているかどうかを改めてチェックしましょう。
もう一つ、ヒューズ切れも考えられます。ヒューズが切れてしまうと電気が通じず、セルモーターが回りません。
特に突然セルが回らなくなった場合はヒューズ切れが原因かもしれません。
ヒューズは簡単に確認でき、バイクのサイドカバーやシート下に設置されていることが多いため、交換する際も自分で対応可能です。
しかし、電気系統の不具合の場合、原因特定が難しいこともあるため、自分で解決が難しいと感じた場合には無理をせず、専門業者に修理を依頼することが望ましいです。
セルは回るけどインジェクションに異常がある時の対処
インジェクション車でセルは回るもののエンジンがかからない場合、燃料噴射系統の異常が考えられます。
特に、燃料ポンプやインジェクターに問題があると、エンジンに適切な燃料が送られず始動しません。
インジェクション車はキャブレター車と異なり、コンピューター制御によって燃料供給が管理されているため、故障の原因を特定するにはいくつかの確認ポイントがあります。
まず、燃料ポンプの動作を確認しましょう。キーを「ON」にした際に、燃料ポンプが作動する「ウィーン」という音が聞こえなければ、ポンプが動いていない可能性があります。
この場合、ヒューズ切れ、リレーの故障、または燃料ポンプ自体の不良が考えられます。
ヒューズボックスを確認し、ヒューズが切れていれば交換してみましょう。
それでも改善しない場合は、リレーや燃料ポンプの点検・交換が必要になります。
次に、インジェクターの詰まりを疑う必要があります。燃料が長期間放置されていると、インジェクターのノズルが詰まり、正常に噴射できなくなることがあります。
簡単な対処法として、燃料添加剤を使用することで軽度の詰まりを解消できる可能性があります。
しかし、完全に詰まっている場合は清掃や交換が必要になります。
また、ECU（エンジンコントロールユニット）の異常も考えられます。ECUが故障すると、燃料の噴射制御ができなくなり、エンジンがかからなくなることがあります。
ECUのトラブルは自己診断機能を使うことである程度判別できます。
メーターパネルにエラーコードが表示されている場合は、エラー内容を確認し、必要に応じて修理を依頼しましょう。
最後に、スロットルボディの汚れも影響を与える可能性があります。
スロットルバルブが汚れると空気と燃料のバランスが崩れ、始動不良につながることがあります。
定期的にスロットルボディをクリーニングし、異常がないか確認することが大切です。
このように、インジェクション車のエンジンがかからない原因は複数考えられます。
基本的なチェックを行った上で、改善しない場合はバイクショップやディーラーに点検を依頼するのが確実な方法です。
キャブ詰まりが原因の場合のチェック方法
キャブ車のエンジンがかからない原因の一つとして、キャブレターの詰まりが考えられます。
特に、長期間バイクを放置していた場合や、古いガソリンを使用した場合に起こりやすいトラブルです。
キャブ詰まりを疑う際には、いくつかのポイントを確認することで問題を特定できます。
まず、燃料がキャブレターまで適切に供給されているかをチェックしましょう。
燃料コックが「OFF」になっていないか、ホースに詰まりや劣化がないかを確認します。
燃料コックが「ON」になっているのに燃料が流れていない場合は、フィルターの詰まりやキャブ内部の問題が考えられます。
次に、キャブレターのドレンボルトを緩め、内部に燃料が残っているかを確かめます。
燃料が出てこない場合は、キャブ内で詰まりが発生している可能性が高いです。
また、燃料が出てきても古いガソリンが劣化し、変色や異臭がある場合は、新しい燃料に入れ替える必要があります。
エンジンがかかるがアイドリングが不安定な場合や、高回転域でエンジンが吹け上がらない場合も、キャブの詰まりが原因である可能性があります。
このような症状がある場合、キャブクリーナーを使用して内部の汚れを除去する方法が有効です。
ただし、長期間の詰まりや固着がある場合は、キャブレターを分解して清掃する必要があります。
また、エアクリーナーの汚れもキャブレターの詰まりと同様に燃料と空気の混合比に影響を与えます。
エアフィルターが詰まっていると燃料が濃くなり、エンジンがかかりにくくなるため、フィルターの状態もチェックしておきましょう。
キャブの詰まりを予防するためには、定期的にエンジンを始動し、キャブ内の燃料を循環させることが大切です。
特に冬場や長期間乗らない場合は、燃料コックを「OFF」にし、キャブの中の燃料を抜いておくことで、詰まりの発生を抑えることができます。
キャブ詰まりの症状は軽度であれば簡単な清掃で改善できますが、重度の場合は分解整備が必要です。
自分での作業が難しいと感じたら、専門の整備工場やバイクショップに依頼するのが安心です。
燃料供給不良が原因か見分ける方法と整備のポイント
エンジンがかからない原因の一つとして、燃料供給不良が考えられます。
燃料が正常にエンジンまで届いていないと、点火系統が問題なく作動していても始動することはできません。
そのため、まずは燃料供給に関するチェックを行うことが重要です。
燃料供給不良の見分け方
燃料が適切に供給されているかを確認するために、以下のポイントをチェックします。
- 燃料タンクの残量確認
燃料計の故障や見落としにより、単純にガソリンが空になっていることもあります。
タンク内を直接確認し、ガソリンが十分に入っているかを確かめましょう。
また、長期間放置したバイクでは、ガソリンが劣化している可能性もあるため、古い燃料は交換するのが望ましいです。 - 燃料コックの状態を確認
キャブ車の場合、燃料コックが「OFF」や「RES（リザーブ）」に設定されていないかを確認してください。
正常な燃料供給には「ON」の状態が必要です。また、負圧式の燃料コックであれば、ホースに亀裂や劣化がないかをチェックし、必要に応じて交換しましょう。 - 燃料フィルターの詰まりをチェック
燃料フィルターが詰まると、ガソリンがスムーズに流れなくなり、エンジンがかかりにくくなります。
燃料ホースを外し、燃料が正常に流れているかを確認し、フィルターに汚れや詰まりがあれば交換を検討しましょう。 - キャブレターやインジェクションの詰まりを確認
キャブ車の場合、フロート室に溜まった古い燃料が詰まりの原因になっていることがあります。
ドレンボルトを緩め、燃料の流れを確認してください。
インジェクション車では、燃料ポンプの動作音が聞こえない場合、ポンプの故障や電気系統の異常が考えられます。
整備のポイント
燃料供給系統の不具合を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。主な整備ポイントは以下の通りです。
- 燃料コックやホースの定期点検：ゴム製のホースは経年劣化しやすいため、ひび割れや亀裂があれば交換を行う。
- キャブレターの清掃：長期間乗らない場合はキャブ内の燃料を抜き、定期的にクリーナーを使用することで詰まりを防ぐ。
- インジェクション車の燃料ポンプチェック：エンジンをかける前に作動音を確認し、異常がないか定期的にチェックする。
燃料供給不良はエンジンがかからない原因としてよくあるトラブルですが、基本的なチェックを行うことで、故障を未然に防ぐことができます。
点火系統の異常を疑う場合のチェックポイント
エンジンがかからない場合、燃料供給だけでなく点火系統のトラブルも考えられます。
点火系統は、火花を発生させることで燃料を燃焼させる重要な部分です。もし火花が飛ばなければ、ガソリンが適切に供給されていてもエンジンは動きません。
ここでは、点火系統に異常があるかを判断するためのチェックポイントを紹介します。
点火系統のチェックポイント
点火系統のトラブルを特定するために、以下の項目を順番に確認しましょう。
- バッテリーの状態確認
バイクのバッテリーが弱っていると、セルモーターは回っても十分な電圧を供給できず、火花が飛ばないことがあります。
テスターを使って電圧を測定し、12V以下になっている場合は充電または交換を検討しましょう。 - プラグの点検
スパークプラグの状態が悪いと、正常に点火できません。プラグを外して電極の状態をチェックし、黒く煤けている場合は清掃、電極が摩耗している場合は交換が必要です。
また、プラグをエンジンに当ててセルを回し、火花が飛ぶかどうかを確認するのも有効です。 - イグニッションコイルの確認
イグニッションコイルは、バッテリーの電圧を高電圧に変換し、スパークプラグに供給する役割を持っています。
このコイルが故障すると、プラグに電流が流れずエンジンが始動しません。
テスターを使ってコイルの抵抗値を測定し、規定値外であれば交換を検討してください。 - CDIやECUの異常
点火を制御するCDI（キャパシタ・ディスチャージ・イグニッション）やECU（エンジンコントロールユニット）が故障していると、正しいタイミングで火花が飛ばなくなります。
特に、急にエンジンがかからなくなった場合は、CDIの故障を疑いましょう。エンジン警告灯が点灯している場合は、エラーコードを確認することで故障箇所を特定できることもあります。 - 配線の断線や接触不良
配線が劣化していたり、コネクターが緩んでいたりすると、電気が正常に流れず点火不良を引き起こします。
特に、雨天走行後や長期間放置した後にエンジンがかからなくなった場合は、配線の腐食や接触不良を疑いましょう。
接点復活剤を使うことで改善することもあります。
点火系統の異常を防ぐための対策
点火系統のトラブルを防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
以下のポイントを意識すると、予防につながります。
- プラグ交換を定期的に行う：プラグの寿命は約5000～10000kmが目安。劣化が進む前に交換する。
- バッテリーの管理を徹底する：長期間乗らない場合はバッテリーを充電し、過放電を防ぐ。
- 配線の点検を行う：特に古いバイクでは配線が劣化しやすいため、定期的に点検し、異常があれば修理する。
点火系統の異常は、エンジンがかからない原因の中でも発見が難しいケースが多いため、基本的なチェックを行いながら原因を特定することが重要です。
まとめ
- カワサキ バイク エンジン かからない 主な原因は燃料系統と点火系統のトラブル
- セルは回るがエンジンがかからない場合 は燃料供給不足やプラグの点火不良を疑う
- セルが回らない場合 はバッテリー上がりやスターターリレーの故障が考えられる
- インジェクション車の不調 は燃料ポンプの故障やインジェクター詰まりが原因になりやすい
- キャブ車はキャブ詰まり によってエンジンがかかりにくくなることが多い
- キュルキュルという異音 はセルモーターのギア不良やバッテリー不足が考えられる
- 久しぶりに乗るバイク は燃料劣化やバッテリー放電でエンジンがかかりにくい
- キックをしてもエンジンがかからない場合 は点火プラグや燃料供給の問題をチェックする
- 燃料供給不良のチェック方法 は燃料ホースの詰まりやタンクの残量確認が基本
- 点火系統の異常が疑われる場合 はプラグやイグニッションコイルの状態を確認する
- スターターリレーの故障 はセルを押しても「カチッ」という音しかしない場合に多い
- 燃料ポンプの動作確認 はキーON時の作動音を聞くことが重要
- キャブの詰まり対策 として定期的にキャブクリーナーを使用するとよい
- セルモーターの異常 はスタータークラッチの不良や内部のブラシ摩耗が原因になりやすい
- 長期間放置したバイク は始動前に燃料やオイルの状態を確認し、必要なら交換する
