カワサキ 250TRは、そのクラシカルなデザインと軽快な走りで人気のあるバイクですが、一部のライダーからは「カワサキ 250tr 壊れやす」といった声も聞かれます。
特にエンスト病と呼ばれる症状や、カスタムとして人気のマッハ仕様がトラブルを引き起こしやすいのではないかと心配されることがあります。
また、中古市場に目を向けると、近年の価格高騰により、以前よりも入手が難しくなっている状況もあります。
特にレッドバロンの中古販売では、保証の有無やメンテナンス状況をしっかり確認することが重要です。
一方で、「不人気」や「ダサい」といった評価も一部では聞かれますが、これはバイクの用途や好みによるところが大きいでしょう。
本記事では、カワサキ 250TRのおすすめ年式やロングツーリングに向いているかどうかについても詳しく解説します。
さらに、エンストや故障を防ぐためのメンテナンス方法、中古購入時に気をつけるポイントなど、長く快適に乗るための情報をお届けします。
カワサキ 250TRの魅力と弱点をしっかり理解し、あなたにとって最適なバイク選びの参考にしてください。
この記事のポイント
- カワサキ 250TRの壊れやすいと言われる原因(エンスト病やカスタムの影響など)
 - エンスト病やマッハ仕様カスタムによるトラブルの対策方法
 - 中古市場の価格高騰やレッドバロンでの購入のメリット・デメリット
 - おすすめの年式やロングツーリングへの適性、長く乗るためのメンテナンス方法
 
カワサキ 250TR 壊れやすいって本当?

- エンスト病の原因と対策
 - マッハ仕様カスタムは壊れやすい?
 - カワサキ 250TRの不人気な理由とは
 - ダサいと言われる理由を検証
 - 中古のレッドバロン購入はあり?
 
エンスト病の原因と対策

カワサキ250TRに乗るライダーの間で、「エンスト病」という言葉を耳にすることがあります。
これは、特にアイドリング時や低速走行時にエンジンが突然停止してしまう症状を指します。
エンストが頻繁に起こると、安全面でも大きな問題となるため、その原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
エンスト病の主な原因の一つは、キャブレターのセッティング不良です。
250TRはキャブレター式のエンジンを採用しており、燃料と空気の混合比が適切でないと、アイドリングが不安定になり、エンストを引き起こします。
特に、気温の変化や標高の違いによって混合比が狂うことがあるため、適宜調整する必要があります。
例えば、燃料が薄すぎる(リーン)状態になると、燃焼が不完全になり、アイドリング時にエンジンが停止することがあります。
この場合、キャブレターのジェットサイズを変更する、またはエアスクリューを調整することで改善できることが多いです。
次に考えられる原因は、燃料供給系統のトラブルです。燃料フィルターの詰まりや、燃料ホースの劣化によって燃料の流れが悪くなると、エンジンが十分な燃料を得られず、エンストにつながります。
特に、長期間放置されていた車両では、燃料タンク内の錆やゴミがキャブレターに詰まりやすくなるため、定期的な清掃が必要です。
また、ガソリンが古くなっていると揮発成分が失われ、燃焼しにくくなることもあるため、長期間乗らない場合はフューエルスタビライザーを使用すると良いでしょう。
さらに、アイドリング調整不足もエンストの要因の一つです。アイドリング回転数が低すぎると、エンジンの回転が安定せず、特に信号待ちや渋滞時にエンストしやすくなります。
250TRの標準アイドリング回転数はおおよそ1,200~1,500rpm程度ですが、個体差や環境によって適正値が異なるため、エンストしやすいと感じた場合は、やや高めに設定するのも一つの方法です。
電装系の問題も無視できません。点火プラグの劣化やイグニッションコイルの不具合があると、スパークが安定せず、アイドリング時に失火を起こしてエンストすることがあります。
定期的にプラグの状態を確認し、電極が摩耗していたり、カーボンが付着していたりする場合は、新しいものに交換すると改善されるケースが多いです。
また、バッテリーが弱っていると電装系の動作が不安定になり、アイドリング時の電圧が不足してエンストすることもあります。
このように、エンスト病の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っていることが多いです。
対策としては、まずキャブレターの調整や燃料系統の点検を行い、それでも改善しない場合は電装系のチェックをするという順番でアプローチすると良いでしょう。
日常的なメンテナンスを怠らず、定期的に点検を行うことで、エンスト病のリスクを大幅に減らすことが可能です。
マッハ仕様カスタムは壊れやすい?

カワサキ250TRのカスタムスタイルの一つに「マッハ仕様」と呼ばれるものがあります。
これは、かつてカワサキが誇った伝説的な2ストロークマシン「マッハシリーズ(KHやHシリーズ)」のデザインを意識したカスタムのことで、独特のビジュアルと雰囲気を楽しめるのが特徴です。
しかし、このマッハ仕様にカスタムすると「壊れやすい」という声を耳にすることもあります。では、その実態はどうなのでしょうか。
まず、マッハ仕様カスタムでは、マフラーを交換するケースが多く見られます。
オリジナルの250TRのマフラーから、マッハシリーズを彷彿とさせるチャンバー形状のものに変更すると、排気の特性が大きく変わります。
純正のセッティングのままでは燃調が合わず、エンジンへの負担が増加し、結果的にトラブルを招くことがあります。
特に、キャブレター調整を適切に行わないと、エンジンが焼き付きやすくなったり、エンストしやすくなったりするため注意が必要です。
また、ハンドルや外装の変更も故障リスクを高める要因の一つです。
マッハ仕様にカスタムする際、セパハン(セパレートハンドル)やアップハンドルを装着することが多いですが、これによりケーブル類の取り回しが変わり、負荷がかかることがあります。
特にスロットルワイヤーやクラッチワイヤーが無理な角度で配置されると、操作感が悪化するだけでなく、最悪の場合、ケーブルが断線する恐れもあります。
さらに、見た目の忠実な再現を重視するあまり、純正部品ではなく社外パーツを多用するケースもあります。
特に電装系のカスタムでは、純正と異なる仕様のウインカーやテールランプを使用すると、電圧のバランスが崩れてトラブルが発生しやすくなります。
例えば、LEDウインカーに交換した際、リレーを適切に調整しないと点滅速度が異常になり、正常に作動しなくなることがあります。
また、配線の処理が甘いとショートを引き起こし、電装トラブルの原因になることもあります。
エンジンそのものの耐久性については、適切なメンテナンスを行えば、マッハ仕様にカスタムしたからといって特別に壊れやすくなるわけではありません。
ただし、カスタムによって本来のバランスが崩れると、結果的に各部品に負担がかかり、故障のリスクが高まるのは事実です。
そのため、カスタムを行う際には、純正の状態をしっかりと理解し、適切な調整を加えることが重要です。
このように、マッハ仕様のカスタムは一見するとスタイリッシュで魅力的ですが、適切な知識とメンテナンスが伴わなければ故障につながるリスクがあります。
純正の状態とは異なる仕様に変更する以上、定期的な点検やパーツの適正な選択が欠かせません。
カスタムを楽しむのであれば、そのリスクを理解した上で、慎重に取り組むことが大切です。
カワサキ 250TRの不人気な理由とは

カワサキ250TRは、シンプルでクラシカルなデザインが特徴のバイクですが、一部のライダーからは「不人気」と見られることがあります。
実際に、中古市場では他の250ccクラスのバイクと比較すると需要が低めで、流通量が限られていることもあります。
では、なぜ250TRは不人気と言われることがあるのでしょうか。その理由をいくつかの視点から解説していきます。
まず、大きな要因の一つとして「パワー不足」が挙げられます。
250TRは空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載しており、最高出力は約19馬力程度です。
同じ250ccクラスのネイキッドバイクやスポーツバイクと比較すると、加速性能や最高速に物足りなさを感じる人も多いでしょう。
特に、高速道路を多用するライダーや、スピード感を重視する人にとっては、トルクの細さや伸びのなさが不満につながることがあります。
次に、「オフロードバイクとストリートバイクの中途半端な位置づけ」も影響していると言えます。
250TRは、見た目こそオフロードバイクのようなスタイルですが、実際にはオフロード走行向けの性能は高くありません。
サスペンションのストローク量やタイヤの選択肢が限られており、本格的なオフロードライディングには向いていないのです。
一方で、ストリートバイクとして見ると、ややクセのある乗り心地やポジションが好みを分けるため、万人受けしにくい側面があります。この「どっちつかず」のキャラクターが、選ばれにくい要因となっているのかもしれません。
さらに、カスタムベースとしての評価も賛否が分かれるところです。
250TRはシンプルな構造ゆえに、カスタムしやすい車両ではあるものの、純正状態のスタイルに魅力を感じる人が少ないという声もあります。
特に、現代的なデザインや最新の装備を求めるライダーにとっては、レトロな見た目が「古臭い」と感じられることもあるようです。
また、部品供給や維持費の問題も関係しています。
250TRはすでに生産終了しており、純正パーツが手に入りにくくなりつつあります。
特にエンジン周りや電装系の部品は、中古品や流用パーツを探さなければならないケースも増えています。
バイクは定期的なメンテナンスが欠かせない乗り物であるため、維持管理の難しさが不人気の一因になっている可能性もあります。
このように、250TRが不人気と言われる背景には、パワーの不足、ジャンルとしての中途半端さ、純正スタイルの評価、そして維持管理の難しさなど、いくつかの要因が絡み合っています。
ただし、これらの要素を理解した上で「シンプルで扱いやすいバイクがいい」「レトロなデザインが好き」「カスタムを楽しみたい」と考える人にとっては、250TRは非常に魅力的なバイクと言えるでしょう。
ダサいと言われる理由を検証

カワサキ250TRについて調べると、「ダサい」という意見を目にすることがあります。
しかし、デザインの好みは個人の感覚に大きく左右されるため、一概にダサいと断言することはできません。
それでは、なぜ一部の人からそのように言われてしまうのでしょうか。具体的な理由を掘り下げて検証していきます。
まず、多く指摘されるのが「シンプルすぎるデザイン」です。250TRは、レトロなトラッカースタイルを採用しており、無駄を削ぎ落としたスリムなフレームとタンク形状が特徴です。
しかし、このミニマルなデザインが「地味」「個性がない」と捉えられることがあります。
特に、現代のスポーツバイクやネイキッドバイクのようなシャープなデザインを好む人にとっては、250TRの丸みを帯びたフォルムや控えめなカラーリングが物足りなく感じられるのかもしれません。
次に、ホイールサイズやタイヤの選択肢の影響も考えられます。250TRはフロント19インチ、リア18インチのホイールを採用しており、一般的なストリートバイクとは異なるサイズ感を持っています。
このサイズが「アンバランス」「スタイルにまとまりがない」と評価されることがあるようです。
特に、カフェレーサーやスクランブラーのようなカスタム志向が強いライダーからは、「もう少し足回りに迫力があればカッコいいのに」と言われることもあります。
さらに、純正マフラーのデザインも意見が分かれるポイントです。
250TRの純正マフラーはシンプルで控えめな形状をしており、音量も比較的静かです。
このため、迫力のある排気音や特徴的なルックスを求めるライダーからすると、「物足りない」「チープに見える」と感じられることがあるのかもしれません。
しかし一方で、250TRのシンプルさこそが魅力だと考える人もいます。
余計な装飾がない分、クラシカルな雰囲気を楽しめるだけでなく、カスタムの自由度が高いのもメリットです。
純正のままでは物足りないと感じた場合でも、カスタム次第で大きく印象を変えられるため、自分好みに仕上げることで「ダサい」とは正反対の魅力的な一台にすることも可能です。
中古のレッドバロン購入はあり?

カワサキ250TRを中古で購入する際、レッドバロンを利用するべきかどうか迷う人も多いでしょう。
レッドバロンは全国に店舗を展開するバイク販売チェーンで、保証や整備サービスが充実していることで知られています。
しかし、一方で「価格が高い」「品揃えが偏っている」といった意見もあり、メリット・デメリットをしっかり理解した上で判断することが大切です。
レッドバロンで中古の250TRを購入するメリットとして、まず「整備や保証が充実している」点が挙げられます。
レッドバロンでは、購入したバイクに対して独自の保証制度を設けており、エンジンや主要部品のトラブルに対応してもらえます。
また、専用の整備工場を持っているため、バイクに詳しくない人でも安心して購入できる点は大きな利点です。
一方で、レッドバロンの価格設定は相場より高めになる傾向があります。
特に、250TRのように流通量が少ない車種の場合、他の販売店や個人売買と比べて割高に感じることがあるかもしれません。
購入を検討する際は、他のショップの価格と比較しつつ、保証やアフターサービスを考慮して決めると良いでしょう。
カワサキ 250TRが壊れやすさを防ぐメンテナンス

- 中古で買うならここをチェック
 - ロングツーリングには向いている?
 - 価格高騰の背景と今後の予測
 - おすすめの年式と選び方のポイント
 - カワサキ 250TRを長く乗るコツ
 
中古で買うならここをチェック

カワサキ250TRを中古で購入する場合、しっかりと車両の状態をチェックすることが大切です。
250TRは生産終了から時間が経っているため、個体によっては消耗部品の劣化が進んでいることもあります。
また、カスタムされていることが多い車種でもあるため、改造内容によっては購入後のメンテナンスが必要になることも考えられます。
ここでは、中古の250TRを購入する際にチェックすべきポイントを詳しく解説していきます。
まず確認しておきたいのはエンジンの状態です。250TRは空冷単気筒エンジンを採用しており、比較的シンプルな構造ですが、長年の使用によってピストンリングやバルブ周りの摩耗が進んでいる可能性があります。
エンジンを始動させた際に異音がする、アイドリングが不安定、スロットルを開けてもスムーズに吹け上がらないといった症状がある場合は、内部の状態が悪化しているかもしれません。
試乗できる環境であれば、実際に乗ってフィーリングを確認するのが理想的です。
次に、電装系のチェックも重要です。特に、250TRは中古車市場に出回るものの多くが年式の古い個体となるため、バッテリーや配線が劣化している可能性があります。
ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプが正常に作動するか、セルモーターがスムーズに回るかなどを確認しましょう。
また、ハンドルを左右に振ったときにライトがチラつく場合は、配線の断線や接触不良が疑われるため、注意が必要です。
さらに、フレームや足回りのコンディションも見逃せません。
特に、過去に転倒した形跡がある場合、フレームが歪んでいたり、ステム周りにダメージがある可能性もあります。
サビや腐食が進んでいる場合も、今後の維持管理が大変になるため、できるだけ状態の良いものを選ぶことが大切です。
前後サスペンションのオイル漏れや、ステアリングダンパーのガタつきなども併せてチェックしておきましょう。
また、カスタムされている車両の場合、その内容をしっかり確認することも必要です。250TRはカスタムベースとして人気があるため、ハンドルやマフラー、シートなどが変更されていることがよくあります。
ただし、過度な改造が施されている場合、純正の状態よりも乗りにくくなっている可能性があるため、慎重に判断しましょう。
特に、キャブレターのセッティングが適切でないと、エンストしやすくなったり燃費が悪化したりするため、エンジンの調子と合わせて確認することが重要です。
最後に、過去のメンテナンス履歴や整備記録があるかどうかもチェックポイントとなります。
しっかりと定期的にオイル交換や消耗品の交換が行われてきた個体であれば、長く安心して乗ることができます。
一方で、メンテナンスが怠られていた車両は、購入後に思わぬトラブルが発生する可能性があるため注意が必要です。
中古の250TRを購入する際は、これらのポイントを押さえて慎重に選ぶことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
特に、バイクに詳しくない場合は、信頼できるショップや専門店で購入するのが安心です。
購入前にできる限り現車を確認し、自分に合った一台を見極めることが大切です。
ロングツーリングには向いている?

250ccクラスのバイクを選ぶ際、ロングツーリングに適しているかどうかは重要なポイントの一つです。
カワサキ250TRは、軽量なトラッカースタイルのバイクですが、果たして長距離ツーリングに向いているのでしょうか?
結論から言えば、250TRは工夫次第でロングツーリングにも対応できますが、そのままの状態ではやや厳しい点もあります。
ここでは、250TRがロングツーリングに向いている点と、気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
まず、250TRのメリットとして挙げられるのは車体の軽さと取り回しの良さです。250TRの車重は約130kgと非常に軽量で、信号待ちや渋滞時の扱いやすさに優れています。
特に、市街地からツーリングを開始する場合や、山道などでのワインディングを楽しみたい場合には、大きな利点となるでしょう。
また、シンプルな構造のため、万が一のトラブルが発生しても応急処置がしやすいのもポイントです。
しかし一方で、長距離移動においては不安要素もあります。まず、シートのクッション性が低いため、長時間乗っているとお尻が痛くなりやすいという問題があります。
これは、純正シートが薄めの作りになっているためで、特に数百キロ単位のツーリングでは大きな負担となる可能性があります。
そのため、ロングツーリングを考えている場合は、ゲル入りのクッションシートやカスタムシートに交換するのがおすすめです。
また、燃料タンクの容量が少ない点も課題です。250TRのタンク容量は約7Lと小さめで、燃費は一般的に30~35km/L程度となります。
そのため、満タンでも航続距離は200km前後に留まり、こまめに給油しなければならない点はロングツーリングではやや不便かもしれません。
ガソリンスタンドが少ない地域を走る場合は、携行缶を用意するなどの工夫が必要になるでしょう。
さらに、高速道路での巡航性能にも注意が必要です。250TRは単気筒エンジンのため、高回転域での振動が大きく、長時間の高速巡航には向いていません。
時速100kmを超えるとエンジンの回転数が高くなり、手や足に振動が伝わりやすくなります。
そのため、高速道路を多用する場合は、振動対策としてハンドルバーのカスタムや、振動吸収性の高いグローブを使用するのが良いでしょう。
とはいえ、ツーリングルートを工夫すれば、250TRでも十分にロングツーリングを楽しむことができます。
例えば、一般道をメインに走るルートを選ぶことで、燃費や振動の問題を軽減できるでしょう。
また、キャンプツーリングや、のんびりと景色を楽しむスタイルには適しているため、スピードよりも「旅そのものを楽しむ」ことを重視するライダーには向いているバイクと言えます。
250TRでロングツーリングを考える場合、事前の準備とカスタムが鍵になります。
シートの変更や給油計画、振動対策をしっかりと行えば、快適な旅が楽しめるでしょう。
価格高騰の背景と今後の予測

カワサキ250TRの中古市場における価格は、近年大きく上昇しています。
以前は比較的手頃な価格で購入できたモデルでしたが、現在では高額で取引されることも珍しくありません。
この価格高騰にはいくつかの要因が関係しており、今後の市場動向を考える上でも重要なポイントとなります。
ここでは、その背景と今後の予測について詳しく解説していきます。
まず、大きな要因の一つが生産終了による供給減少です。250TRは2013年に生産が終了しており、新車としての供給が完全にストップしています。
そのため、中古市場に流通する台数が限られており、年々希少価値が高まっているのです。
特に状態の良い個体や、純正部品がしっかりと残っている車両は、コレクターズアイテムとしての需要も高まっています。
次に、レトロブームとカスタム人気も価格上昇の一因です。250TRはシンプルなデザインと軽量な車体を持ち、カスタムのベース車両としても人気があります。
特に、近年のレトロバイクブームにより、クラシックスタイルのカスタムを楽しむライダーが増加しています。
こうした流れにより、中古市場では250TRの価値が見直され、高騰しているのです。
また、250ccクラスの人気上昇も影響を与えています。
近年、国内の二輪市場では、維持費が安く取り回しの良い250ccクラスのバイクが再評価されています。
特に初心者やリターンライダーの間で、手頃なサイズ感のバイクが求められており、250TRもその流れの中で注目を集めています。
この需要の増加に対して供給が追いつかないため、価格が上がるという現象が起きています。
では、今後の価格動向はどうなるのでしょうか?
結論から言えば、今後も一定の価格高騰が続く可能性が高いと考えられます。
生産が終了している以上、新たな供給は増えません。また、250TRはシンプルな構造のため、長く乗ることができるバイクでもあります。
結果として、良好な状態の中古車は市場に出回りにくくなり、今後さらに希少価値が高まる可能性があります。
ただし、価格が落ち着く可能性もゼロではありません。
例えば、カスタムブームの収束や、新たな250ccの魅力的なモデルが登場した場合、250TRの需要が下がり、価格が安定する可能性も考えられます。
しかし、絶版車としての価値が確立されているため、極端な値崩れは起こりにくいでしょう。
今後、250TRを購入したいと考えている場合は、早めの決断が賢明かもしれません。
特に状態の良い車両は年々減少しており、待っている間に価格がさらに上がる可能性もあります。
購入を検討する際は、信頼できるショップや個人売買の情報をこまめにチェックし、適正な価格で入手することが重要です。
おすすめの年式と選び方のポイント

カワサキ250TRを中古で購入する際、どの年式を選ぶべきかは重要なポイントとなります。
250TRは2002年から2013年まで生産されていましたが、年式によって仕様が異なり、それぞれの特徴を把握することが大切です。
ここでは、おすすめの年式と選び方のポイントについて詳しく解説していきます。
まず、250TRの年式を大きく分けると、2002年~2006年の初期型と2007年~2013年の後期型の2つに分類できます。
初期型(2002年~2006年)は、キャブレター仕様でクラシックな乗り味が楽しめるモデルです。
エンジンレスポンスがダイレクトで、キャブのセッティング次第で細かい調整が可能なため、カスタム志向のライダーには魅力的な選択肢となるでしょう。
ただし、長期間放置されていた個体ではキャブ詰まりや燃料系統のトラブルが発生しやすいため、整備履歴がしっかりしているものを選ぶことが大切です。
一方、後期型(2007年~2013年)は、環境規制に対応するためにキャブレターのセッティングが変更され、一部のモデルでは排ガス対策が施されています。
燃費が若干向上している点や、状態の良い車両が比較的多い点がメリットです。特に2010年以降のモデルは、最終型として高い人気を誇っており、中古市場でも値段が上がる傾向にあります。
選び方のポイントとしては、まずエンジンのコンディションを確認することが重要です。
長期間メンテナンスされていない個体は、エンジン内部のカーボン蓄積やオイル管理の不備による摩耗が進んでいる可能性があります。
エンジンのかかり具合やアイドリングの安定性をチェックし、異音がないかを確認しましょう。
また、フレームや足回りの状態も重要なポイントです。特に、過去に転倒歴がある車両では、ハンドリングに違和感がある可能性があります。
サビや腐食の進行具合も確認し、できるだけ状態の良いものを選ぶことが望ましいでしょう。
このようなポイントを押さえながら、自分の用途に合った年式を選ぶことで、より満足度の高い250TRライフを送ることができます。
カワサキ 250TRを長く乗るコツ

カワサキ250TRはシンプルな構造のバイクですが、長く乗るためには適切なメンテナンスと工夫が必要です。
特に生産終了から時間が経過しているため、日頃の管理が寿命を大きく左右します。
ここでは、250TRを長く乗るためのポイントを詳しく解説していきます。
まず、定期的なオイル交換を欠かさないことが基本です。
250TRのエンジンは空冷単気筒のため、オイルの劣化が性能に直接影響します。
交換の目安は3,000kmごとですが、街乗りが多い場合や高回転域を多用する場合は、もう少し早めの交換を心がけると良いでしょう。
また、キャブレターや燃料系統のメンテナンスも重要です。
長期間放置すると、キャブ内部にガソリンの汚れが溜まり、始動不良やアイドリング不調の原因となります。
定期的にキャブクリーナーを使用することで、トラブルを未然に防ぐことができます。
さらに、電装系やバッテリーの管理も怠らないようにしましょう。
特に冬場はバッテリーが弱くなりやすいため、こまめに充電するか、バッテリーキーパーを活用することをおすすめします。
このように、日々のメンテナンスをしっかり行うことで、250TRを長く快適に乗り続けることが可能になります。
まとめ
- カワサキ 250TRは適切なメンテナンスをすれば信頼性は高い
 - エンスト病はキャブレターの調整や燃料系統の点検で防げる
 - 燃料供給や電装系の不具合もエンストの原因になり得る
 - マッハ仕様のカスタムは調整不足だと故障のリスクが高まる
 - 250TRはパワー不足や用途の曖昧さから不人気と言われることがある
 - シンプルなデザインが一部で「ダサい」と評価されることもある
 - レッドバロンの中古購入は保証が手厚いが価格が高め
 - 中古の250TRを選ぶ際はエンジン・電装・フレームの状態を確認すべき
 - 250TRは軽量で取り回しやすいがロングツーリングには工夫が必要
 - 燃料タンクが小さく航続距離が短いため給油計画が重要
 - 高速走行時の振動が大きいため巡航には向かない
 - 250TRの価格は生産終了やカスタム人気により高騰している
 - おすすめ年式は状態が良い最終型(2010年以降)か整備履歴がある個体
 - 長く乗るためには定期的なオイル交換や電装系の点検が欠かせない
 - キャブレターのメンテナンスを怠ると始動不良や燃費悪化につながる